Tシャツのスーピマコットンって何?綿素材の種類まとめ

Tシャツのスーピマコットンって何?綿素材の種類まとめ

木曜日
最近、「スーピマコットン」ってよく聞きますよね。ユニクロも通常のコットンTシャツとは別に、少し高値のスーピマコットンTシャツを売り出しています。ユニクロ以外のブランドでも、スーピマコットンを押し出しているのを頻繁に見かけます。コットン(cotton = 綿)とつくからには綿素材であることは間違いないですが、”スーピマ”って何なんでしょう。今回は、コットン素材の特徴や種類といった基本的な知識をサラッと学びつつ、”スーピマ”の謎に迫っていきたいと思います!

コットン素材の特徴・種類

コットンは吸水性の高さや肌触りの良さから、衣類としても人気の繊維ですよね。原料はワタの木の実の周りにできる綿花(コットンボール)。原産地は世界中の熱帯・亜熱帯地域です。

繊維の長さが肝!繊維が長い = 高級綿

コットン素材は、その繊維の長さ(繊維長)によって大きく4種類に分けられます。- 短繊維綿(21mm 以下)- 中繊維綿(21mm ~ 28mm)- 長繊維綿(28mm 以上)- 超長繊維綿(35mm 以上)この繊維の長さが大きいほど、高級であると見なされます。特に繊維長が35mm以上である「超長繊維綿」がいわゆる高級コットンとされています。35mmを超える超長繊維綿を使った生地は、シルクのような光沢や上質な風合いを持っており、通常のコットンとは一線を画すのだそう。それゆえ、こうした高級綿はブランド化され、産地によってそれぞれ名前が付けられています。お、”スーピマ”の謎が見えてきましたね。

”スーピマ”はアメリカ産の最高級コットン

いわばコットンの王様である超長綿。先述の通り、超長綿にも採れる地域によって種類(別個のブランド・名称)があります。ここで冒頭の謎の答えが出るのですが、「スーピマコットン」とは、アリゾナやカリフォリニアなどのアメリカ南西部で採れる超長綿の名称です。”スーピマ”は”Superior Pima”を略したもので、ピーマ綿の中でも最上質の超長綿にだけ与えられるスーピマコットン協会の商標です。

最高級コットン(超長綿)の世界三大産地

(キャプション:赤色が三大産地、黄色がその他の大きな産地)スーピマコットンは世界三大綿に数えられています。コットンの王様3本指の一角だったんですね…。そりゃ各ショップ売り文句に使うわけですね。残りの2つも簡単に紹介します。

ギザ綿(GIZAコットン)

エジプトのナイル川流域で収穫できる希少な超長綿が「ギザ綿」で、エジプト綿と呼ばれることも。ギザ綿は種の開発順に、「GIZA◯◯」と番号が振られているのですが、中でも「GIZA 45」は最高峰のコットンと言われています。

新疆(しんきょう)綿

新疆(しんきょう)綿は、中国西北部の新疆ウィグル自治区で生産されています。超長綿の中でもひときわ長い繊維を持っているのが特徴です。

夏こそスーピマコットンTシャツを

コットンの種類や三大高級綿について見てきましたが、夏の1枚着にこそスーピマコットン素材のTシャツはおすすめです。先述の通り、スーピマコットン含む超長綿は光沢とツヤがあり、Tシャツのカジュアルさを良い感じに抑えてくれます。また、肌触りも柔らかく着ていて気持ちいいのもうれしいポイント。ユニクロであれば、1着1,000円程度(!)で買えてしまいます。通常のコットンTとの肌触りの違いも、あわせてチェックしてみてください。

コットン素材の違いを知って楽しむ

一口にコットンと言っても、繊維の長さによって種類が分けられ、さらに高級綿は産地によってブランド化されそれぞれ名称がついています。こうやって素材について知ることも、ファッションの楽しみ方のひとつですよね!買い物をしていて、聞き慣れない「◯◯コットン」という単語に出くわしたら、どの産地だろうと調べてみると背景がわかってより楽しいかもしれません。それでは、また。
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