ファッションも「サスティナブル」の時代。SDGsに取り組むTシャツが今後は増えるかも?

近年よく聞かれるようになったサスティナブルというワード。
直訳すると、維持、耐えうるなどの意味を持つワードですが、近年「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」という意味で用いられるようになりました。
ファッション業界も例外ではなく、あるブランドでは動物の毛を使用したファーの使用を控えたり、また違うブランドでは、ブランド価値をコントロールするために毎年大量の服を焼却処分していたことが明るみとなり、ニュースになっていましたね。最近では、サステイナブルを意識したアイテムが数多くリリースされていますが、今回ご紹介するTシャツも環境問題に配慮したアイテム。

再生ポリエステルから生まれたTシャツ

まず1つ目のアイテムがこちら「PBR-920 リサイクルポリエステルTシャツ」。
一見普通にみえますが、このTシャツは素材に秘密が。ヒントは裾についている「PBR ZERO」というピスネーム。PBRは「Plastic Bottle Recycling」を意味しており、つまるところプラスチックボトルをリサイクルした商品に付くタグ。こちらのTシャツは、使用後ペットボトルや紡績工程上の廃棄ポリエステルなどをリサイクルしたポリエステル100%で製造されたTシャツなんですね。
ちなみに約17本分のペットボトル(500ml)から一着のTシャツがつくられているそう。ネイビーの色味が美しい生地は、4.4オンスのやや薄手。吸水速乾性に優れ、UVカットの機能もあるので、スポーツやアウトドアのシーンに最適なTシャツとなっています。裏面は、メッシュぽい質感で肌当たりも良好。自普段よく見るペットボトル容器がまさか繊維となり、そしてそれが服となるのは、なかなかイメージがつかず不思議な感じがしますね。


食品ロスをファッションから考えるTシャツ

続いては「FTX-930 フードテキスタイルTシャツ」。
直接的にフッションに関わる問題ではないのですが、こちらも世界の課題とされている「食料廃棄」について考えさられるTシャツ。うっすら淡いピンク色のTシャツ、実はタグの「FOOD TEXTILE」が意味する通り、染料に食品が用いられているんですね。
こちらはサクラのTシャツ。他のラインナップを見ても、「抹茶・ルイボス・ドリップコーヒー・サクラ・ブルーベリー・赤カブ(ブルー)」と食品の名前が並びます。不揃いな野菜やコーヒーの出し殻など、従来は廃棄されてしまうものを染料として活用することで、フードロス問題に貢献できる、ということがテーマになっています。Tシャツ自体のモノも良く、6.2オンスの天竺生地を採用。
いくら環境に配慮したもの、といっても普段遣いできないものだとあまり意味がないのですが、こうしてファッショナブルなアイテムで自然と取り入れられるのは嬉しいですね。実施に着用してみるとこんな感じ。175cm細身体型でMサイズを着用しています。優しい色味なので、色物ですが取り入れやすいですね。こんな感じで、インナー使いするといいかもしれません。
こうしたフードロス問題などの背景は抜きにしても、最近はパステルカラーはトレンドとなっているので、まさに今着たいTシャツの一つ。


ファッションからSDGsを考える

サステイナブルと同様に、こちらもよく見かけるようになった「SDGs(持続可能な開発目標)」。国連サミットで採択された国際目標で、貧困や飢餓といった社会的課題からジェンダー平等、環境・エネルギーなど世界共通の課題を手を取り合いながら解決していくことが求められています。
少しでもよい将来を作っていく為にも、まずが私たちの好きなファッションという分野から、ちょっとずつこうした問題に関心を持っていきたいですね。





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