避けては通れない、ファッションとサステナブルのお話

ここ数年、あらゆる分野で聞かれるようになった「サステナブル」というワード。

ファッションも例外ではなく、ファストファッションからハイブランドまで、あらゆる生産者が取り組みを始めつつあります。当然、消費者である私たちもそこから目を背けるわけにはいきません。

とはいえ、正確な意味や、それに伴う取り組みもなかなか世間に広まっていないのも実情。

「なんとなく環境に配慮した感じでしょ…?」といった程度の認識ではなく、今後の世界で最も重要となるワードをぜひこの機会に知っておきましょう!

そもそもサステナブルとは

そもそもサステナブルとは一体何なのか。

サステナブル(sustainable)は英語で「持続可能」を意味する形容詞。地球温暖化や人工増大による資源の枯渇など世界全体として抱える課題に対して、配慮しつつ保全に努め、より発展を目指そうといった文脈で用いられています。

この言葉が広がるきっかけは、2015年の国連サミットで193カ国の首脳により採択された「SDGs(Sustainable Development Goals)」。

SDGsは日本語に直すと「持続可能な開発目標」となり、2016~2030年までの15年間、国際社会の協力のもとに、現在世界が抱えている諸課題に取り組んでいこうという宣言です。

上の図は、SDGsの目指す17のゴールを示したものになっています。みなさんも街中でも見かけたことがあるのではないでしょうか?ファッションであれば特に12「つくる責任 つかう責任」が当てはまるでしょう。

そしてさらに。17ゴールの下には169のターゲットが定められており、これらの達成状況を各国で達成度ランキングとしている。

持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。| SDGsとは? – 外務省

ファッション業界とサステナブル

こうした動きの中で、当然ファッション業界も例外ではありません。ファッション業界は生産量もさることながら、毎年大量の服が廃棄されており、それらの原料となっているのは動物の毛や皮、コットンや麻などの自然繊維、石油で作られた化学繊維など。

他の産業と同様に、石油や染料により科学的な環境汚染はもちろんですが、動物の生態系へのダメージや、安価な賃金で働く途上国の労働者などより深層の問題も近年クローズアップされるようになりました。

実際に企業が行っている取り組みの代表的な例を少しご紹介します。

リサイクル素材の活用

最近特に増えているのがリサイクル素材(再生素材)を活用した商品の生産。ナイロンなどのプラスチック素材は、回収し一度分解されたものを再利用することで、資源の枯渇を防ぐことが可能に。

二次流通の推進

より簡単に言うのであれば、古着。先述したようなリサイクル素材を使って新たな服作りを行うことも一つの手ではありますが、既にある服を有効に活用する方法として二次流通は有効な手段。

また、昨今はC2Cの二次流通市場としてメルカリをはじめとするフリマアプリが台頭していることもあり、今後ますます拡大していくでしょう。

環境に配慮した原料の生産

コットンを使った服のタグに「オーガニックコットン」と書かれているのをみたことないでしょうか。同じ素材といえど、その生育環境は様々で、特にコットンは生育の為に水と肥料をそれほど水を使わなくて済むのです。

毛皮の使用を禁止

動物愛護の観点からリアルファーを使用するブランドは減少傾向に。技術の進化により、フェイクファーでも限りなくリアルに近い素材が代わって用いられるようになってきました。

トレーサビリティの追求

自分が着ている服が、どこで取れた原料を用いてどこで製造されているのか。これらを明らかにする取り組み食品業界では広まりつつありましたが、近年はファッションでも見られるようになりました。こうした情報を開示していくことで、商品に付加価値やストーリーも生まれ、低賃金で働く労働者を減らしていくことにもつながるかもしれません。

環境に配慮しながらファッションを楽しむために

「サステナブル」というワードを聞くだけでは、なんだか大事で自分に関係ないと思われるかもしれませんが、何気ない選択ひとつを少し意識するだけで十分なのです。

今後もより一層、サステナブルへの流れは加速していくでしょう。ぜひご自身が好きなブランドやショップがどのような取り組みを行っているか調べてみるのも良いかもしれませんね。