ファッションは常に移り変わるもので、今流行っているものが今後もそのままとは限りません。
おしゃれを実現するためには、ファッショントレンドの動きを把握しておくことが必要不可欠だといえます。
そこで今回は、2023年の春夏ファッションを先取りするため、今注目しておくべきトレンドキーワードを厳選してご紹介します。
ファッション用語に詳しくない人にもわかりやすく説明するので、ぜひ参考にしてください。
2023年春夏を象徴するファッションキーワード5選
ファッションにおける流行の大半は、パリやミラノ、ニューヨークなどで行われるコレクションによって決まり、その影響が私たちの着る普段着に下りてきます。
ここでは、各国の最新ショーでデザイナーたちが提案したスタイルを踏まえ、2023年春夏を象徴するにふさわしいファッションキーワードを5つ厳選しました。
1つずつ詳しく確認していきましょう。
①Y2K
2023年春夏においても、Y2Kはファッションの主要キーワードとなりそうです。
Y2Kとは “YEAR 2000” の略、つまり「2000年代に流行ったファッション」という意味です。コンピュータ用語で1,000を “Kiro” と表現することから、2,000が2Kと表記されています。
2022年に広まったY2Kは、2000年代ファッションの中でも特に、ルーズソックスやミニスカートなどの若者(ギャル)ファッションが中心でした。
一方、2023年春夏のY2Kは「大人なY2K」に変化する兆しが。肌見せ多めなどの基本軸は変わらないものの、選ぶアイテムがモノトーンやレザー素材などの大人っぽいものに切り替わっていくと予想されます。
2022年のY2Kが足し算によるデコラティブなファッションだったのに対し、2023年のY2Kは引き算によるミニマルかつモードな流れになるでしょう。
②ローウエストのロングボトムス
Y2Kの流れを汲み、2023春夏も引き続き、腰の位置が低いローウエストのボトムスがトレンドを牽引しそうです。
特に、ローライズかつロング丈のボトムスが注目度大。足の甲を覆うほどのロングスカートや、リラックス感があって太めのバギーパンツなどが、各ブランドのコレクションでも多く用いられていました。
ローライズを活かして腰回りで肌見せをしつつ、短い丈感でタイトなトップスを合わせれば、2023年らしいメリハリの効いたコーデに仕上がります。
③グランジファッション
ファッションの流れは、2000年代から更に1990年代にも遡り始めています。その中でも特に注目すべきは「グランジファッション」でしょう。
グランジファッションとは、90年代当時に流行したグランジロックのアーティスト達が好んだファッションで、古着や着古したアイテムを敢えて用いるのが特徴的です。
とはいえ、2023年のグランジは一味違い、ただ古いだけのアイテムではNG。ダメージなどがありつつも、上質な素材やシルエットの良さを併せ持ったアイテムをチョイスすることが重要です。
④ユーティリティウェア
世界的なコロナウイルス流行や、国際情勢の悪化が発生したことを背景に、実用性の高いアイテムの人気が高まっています。
ファッションにおいては、それがユーティリティウェアとして昇華されました。ユーティリティとは英語で「実用性、利便性」といった意味を持つ言葉です。
その結果、各ブランドがこぞって上下繋ぎのジャンプスーツや、ポケットが多数付いたカーゴパンツなどをコレクションで提案しています。
ユーティリティウェアは土臭さの伴う洋服なので、コーディネートに取り入れる際は、シックなアイテムと組み合わせたり、きれいめなシルエットで着用したりして、ルーズに見えないように注意しましょう。
⑤デニムオンデニム
2023年春夏に注目の素材としては「デニム」が挙げられます。特に、90年代に流行した上下デニムの「デニムオンデニム」のスタイルが、2022年に引き続き、いやそれ以上に注目を集めそうです。
前述のグランジの空気感も踏まえ、古着ライクなダメージの入ったデニムや、強くウォッシュされた淡い色合いのものを選ぶと、今らしい旬のデニムオンデニムが実現します。
まとめ
2023年は、2022年に引き続きY2Kがファッションシーンの中心となりそうです。
ただ、まったく同じというわけではなく、更に遡ってグランジファッションを取り入れたり、今の時代を象徴するユーティリティウェアが組み合わされたりと、新しいスタイルがどんどん提案されていきます。
今回ご紹介した内容を参考に、2023年のトレンドに合わせたファッションを楽しみましょう!
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