ファッションを楽しむのには、トレンドカラーが重要です。
でも、トレンドカラーはどうやって決まっているのかが分からず、躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか。
トレンドカラーの決まり方や、2022年春夏のトレンドカラー、コーディネートへの取り入れ方などを解説します。
▼昨年のトレンドカラーはこちらで解説しています
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トレンドカラーはどうやって決まる?
その年のトレンドカラーはいろいろな企業や団体が発表しています。その中でも権威があるのが「インターカラー(国際流行色委員会)」です。
インターカラーは17ヵ国から参加した専門家が、トレンドカラーを決めています。ただし、独断や主観で決めているわけではなく、現在の流行色や社会情勢など多くの観点を勘案して決定します。
例えば、「現在は暗めの色が流行しているから、そろそろ明るい色が流行しそうだ。でも、急にビビットカラーは違和感があるから、中間色のような柔らかい色が好まれるだろう。」という形で、あくまで人々の考えや気分を反映してトレンドカラーは決められます。
また、インターカラー以外だと、アメリカのPANTONE(パントン)社が選定する「カラー・オブ・ザ・イヤー」が有名です。PANTONE社はファッション業界だけでなく、建築やグラフィックデザインなど多くのデザイナーに影響を与えています。
トレンドカラーを発表している企業や団体は多くあるので、「この色が今年のトレンドだ!」という統一されたものはありません。また、地域や国によってもトレンドカラーは変わってきます。
2022年春夏のトレンドカラーはなに?
日本では、「一般財団法人 日本流行色協会(JAFCA)」がトレンドカラーを発表しています。JAFCAでは、国内生活者の志向やマーケット情報、インターカラーの情報をもとに専門家が「JAFCAファッションカラー」を選定します。
2022年春夏のメンズファッションのトレンドカラーは、「ラジカル・エコ」「クロス・カルチャー」「デジタル・フレッシュ」「トランスルーセント・ブラック」です。
Photo Via:一般財団法人日本流行色協会「2022年春夏JAFCAメンズウェアカラー」
これだけ聞いても何のことやら、という感じなので言い換えると、2022年春夏のトレンドカラーは「ペールトーン」と「ビビッドカラー」です。
ペールトーンとは、淡く優しい色合いのカラーです。「ビビットカラー」は、鮮やかで力強さを感じさせる色です。
Photo Via:グラフィックデザイナーわかな「【フリー素材】色彩トーン表、色相環」
Photo Via:グラフィックデザイナーわかな「【フリー素材】色彩トーン表、色相環」
優しさを感じさせるペールトーンと、力強いビビッドカラーは正反対のような印象を受けますが、これには理由があります。
新型コロナウイルス感染症は、ファッション業界にも大きな影響を与えました。一つは、外出する機会が減ったので、ルームウェアが一大トレンドとなったことです。
ルームウェアは自宅でゆっくり過ごすための洋服なので、ペールトーンのような落ち着ける色が人気になりました。
もう一つは、新型コロナウイルス感染症に打ち勝つ・いまの閉塞した環境から脱却するという気持ちが、ビビッドカラーに表れています。
もちろん、トレンドカラーが決まる理由はこれだけではありませんが、大きな要因となっています。
トレンドカラーの取り入れ方
コーディネートを考える際は、ペールトーンとビビッドカラーの両方を取り入れる必要はありません。コーディネートの一か所だけに取り入れても、十分にトレンドを意識した着こなしになります。
ペールトーンの取り入れ方
ペールトーンの場合は、主張が強くないので全身をペールトーンにしても問題ありません。実際に街中では、ペールトーンを全面に押し出したコーディネートが流行しています。
その他にも、上着はペールトーンでパンツは同色系の濃い色にするとメリハリが出ます。例えば、上着がペールトーンのブラウンだとすると、パンツをこげ茶にするといった形です。
ビビッドカラーの取り入れ方
ビビッドカラーを取り入れる場合は、とても主張が強い色なので全身に取り入れるのは難しいです。コーディネートのワンポイントとして利用しましょう。
例えば、ジャケットの下に着るTシャツや靴など目立たない位置にビビッドカラーを取り入れるという形です。また、ビビッドカラー以外のアイテムは、ブラックやホワイトなど控えめにするとカジュアルになりすぎません。
まずはトレンドカラーをワンポイントで
その年のトレンドカラーはインターカラーなど、いろいろな企業や団体が発表しています。トレンドカラーは、これまでのトレンドや社会情勢などを勘案して決められるので、トレンドカラーを身に着けると他の人と差別化ができてオシャレになります。
トレンドカラーだからといって、すべてを取り入れる必要はありません。いまの自分のファッションに少し取り入れるだけで十分です。
トレンドカラーを理解して、上手にコーディネートに取り入れられればファッションがもっと楽しくなるでしょう。
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