ヒートテックって本当に効果あるの? サーモグラフィーカメラを使って検証してみた

夏も終わり、秋から冬へと駆け抜けるこの季節。アパレルの店頭にこれまで堂々としていたTシャツなどの夏服がひっそりと姿を消し、冬用のダウンジャケットやセーターなど冬服ばかりが売り場に並んでいる。

ファストファッションの店舗に行くとかならず目にするのが、「ヒートテック」などの温感素材を用いたインナーシャツ。冬の定番アイテムで、「俺、寒がりやから今日ヒートテック2枚重ねで寝たわ! 」「そこ行くならヒートテック持っていくと良いよ! 」など、寒さに関する話題のなかでヒートテックはほぼ確実に登場する。

たしかにヒートテックを着ると身体がポカポカするけれど、「それってプラシーボ効果なんじゃないの? 」と思うことも。そこで今回は「ヒートテックを着ると本当に暖かく感じるのか?」をテーマに実験をしてみた。

ヒートテックとは? どういう仕組みで暖かく感じるの?


そもそもヒートテックとはどういう仕組みで暖かく感じるのか。

ヒートテックを開発した東レとユニクロが行った「ウェアリング軽量化検証実験概要」によると、
ヒートテックに組み込まれた繊維が「人の身体から発散する水蒸気」を吸着

熱エネルギーに変換されてヒートテック自体が暖かくなる

ということなのだそう。

つまり、生地が汗を吸収して熱に変える。そしてその熱が身体とアウターなどの服の中に閉じこもるため、熱を感じられるということだ。

ヒートテックの発熱には、人の体から発散される水分が重要な働きをします。体から発散された水の分子は、肌とヒートテックの生地の間を激しく動き回ります。その水の分子を吸湿性に優れたレーヨン繊維が吸着し、それでも動こうとする水の分子のエネルギーが熱エネルギーとなり、発熱するのです。

引用:株式会社ユニクロ

実際に検証してみた

ヒートテックと比較するためのコットン素材のTシャツ。マリオがかわいい

「なぜヒートテックを暖かく感じるかはわかったけど、本当に体温に変化はあるの? 」ということで、今回は僕が所有するサーモグラフィーカメラを用いて、コットン素材のTシャツとヒートテックはどちらが暖かいのか?を検証する。

■サーモグラフィーカメラとは?

サーモグラフィカメラとは『赤外線サーモグラフィカメラ』のことで、肉眼では見えない映像内の温度を赤外線で測定できるカメラだ。物体から放射される赤外線(絶対零度以上の温度は必ず放射される)を分析し、温度を可視化することができる。今回使用する『FLIR ONE』はスマホに装着するタイプのカメラで、なんと映像内の-20~120°度 の範囲を 0.1°度単位で温度を測定できるガジェットだ。

それでは実際に検証していこう。

■検証の条件

  •  同じ日の同じ時間帯に僕が被験者となる
  • 長袖長ズボンのスウェットを着てPC作業をする
  • スウェットの中にコットンTシャツ、もしくはヒートテックを着用する
  • その間なにも口にせず席を立たない
  • それぞれ着用してから15分後にサーモグラフィーカメラで上裸での体温をチェックする

上記のような条件で検証を行う。この記事を書いているときの気温は17度くらい。長袖長ズボンの格好をしていれば、暖房をつけなくても寒さを感じない程度の気温だ。

まずはスウェットの上から


まずはスウェットを着た状態でそれぞれの体温を測る。左がコットンTシャツを着た状態で、右がヒートテックを着た状態だ。実際に着た印象としては「ヒートテックめっちゃポカポカ! 」という感じで、体温を測ってみても約3度ほど表面温度が違うようだった。

3度というとそうでもないように思えるが、平均体温が36度の人の体温が3度上昇すると39度。かなり上昇している印象だ。

ただし、インナーに着ているTシャツとヒートテックの厚さの違いなどもあるため、これだけではヒートテックの方が暖かいとは断定しきれない。

コットンTシャツとヒートテックの表面温度

次にスウェットを脱ぎ、コットンTシャツとヒートテックを着た状態で検証した。するとこちらも表面温度が約3~4度違うようだ。「ヒートテックすごい! 」と言いたいところだが、コットンTシャツの方が生地が厚いのでその影響もあるかもしれない。

上裸の体温

ということで、それぞれ上裸になったときの体温を測ってみた。するとコットンTシャツを着ていた状態が33.4度だったのに対し、ヒートテックを着用した場合は35.8度と約2.5度の体温差があった。ここまでの検証結果から「ヒートテックは体温保持に効果的」ということが言えそうだ。

まとめ:ヒートテックは体温保持に効果的だった

こんな感じで「ヒートテックって本当に効果あるの? 」という検証結果を記事にして紹介してみた。自分で検証するまでは「プラシーボ効果の可能性もゼロではないと思う」と高をくくっていたが、やってみて納得した。

実際の体感においても、短時間で着比べてみるとかなりその差が分かりやすく、ヒートテックを着ると明らかにポカポカする印象だった。これまであまり着てこなかったヒートテック、この冬は必ずインナーとして着用しようと思う。

-Text by 鳥羽恒彰

シンプルな文章と美しい写真でモノを紹介するブログ『トバログ』を軸に、さまざまな分野で活動するクリエイター。

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